この日は待望のナショナルギャラリーに行ってきました。とても素晴らしい美術館でしたよ。

相変わらず時差ボケのため、あまり眠れません。不思議と朝食を済ませると眠くなってきてしまいます。
さすがに朝から寝てたらもったいないので、9:15に開館するBIG BENを見に行くことにしました。最寄り駅のWestminsterを降りると、すでに大勢の人で賑わっていました。さすがは大都市の観光名所だけあります。ところで、BIG BENは時計台のことを指すようで、同じ建物の国会議事堂はウェストミンスター宮殿というそうです。

国会議事堂は土曜日だけ公開されているようです。たまたまこの日は土曜日だったので、見学することに。見学は20人弱のツアー制です。英語のガイド付きですが、ガイドさんが早口なので、理解するのが大変でした。内部は撮影禁止だったので写真はありませんが、歴史を感じさせる建物はとてもよかったです。
すぐ近くにあるウェストミンスター寺院も見学したかったのですが、バッキンガム宮殿の衛兵交代が見たかったので、諦めました。

国会議事堂を後にした私達は急いでバッキンガム宮殿に向います。でも歩いている人の多さで、どこを歩いているのか分からなくなり、バッキンガム宮殿はまぁいいやと思った矢先、人だかりを発見します。近寄ってみると、建物の中から馬に乗った人が出てきました？
「これは何？」って一瞬思ったけど、地球の歩き方に載っていたような気がして開いてみるとちゃんと掲載されていました。ここは『ホース・ガーズ』という近衛騎兵隊の司令部で11:00に衛兵の交代を行っているようです。
バッキンガム宮殿の衛兵交代は見れなかったけど、ここでカッコイイ騎兵隊を見れたのでよかったです。

バッキンガム宮殿は諦めて、ナショナルギャラリーに向って歩いていると、立派な門がありました。これはアドミラルティ・アーチと言って、バッキンガム宮殿に続く道（The Mall）の起点だったのです。後で調べて分かったことなので、この道をまっすぐ行けばバッキンガム宮殿に行けたんだーってちょっとショックでした。

さて、本日の一番の目的はナショナルギャラリーで絵画鑑賞をすることでした。私にとって、今回ロンドンに来た最大の目的はナショナルギャラリーだったんですよ。（実は博物館はあまり興味がないんです...）
まず見たかったのは、フェルメール。「ヴァージナルの前に座る女」と「ヴァージナルの前に立つ女」の2枚があるハズなのに、「ヴァージナルの前に立つ女」しか展示されていませんでした。しかも、ちょっと暗いタッチの絵で、期待していた程ではありませんでした。今思えば、ニューヨークのフリック・コレクションに行った時にもっとちゃんと鑑賞しておけばよかったな。
ゴヤ好きの主人もゴヤの作品が見れて満足したみたい。意外にも多かったのが、ルーベンス。そういえば、去年ベルギーの美術館でルーベンスは沢山観たなぁ。ゴッホのひまわりもあったり、マネ、モネ、セザンヌと印象派の作品も充実していましたが、私の目に留まったのはルノアールの雨傘でした。

大満足でナショナルギャラリーを後にし、主人の後をついていくと、ピカデリーサーカスのエロスの像の前にやってきました。「何でこんなところに来たの？」と聞くと「お昼ご飯食べようと思って」という返事。でもこの時、私はまったくお腹が空いてなくて「えぇ？さっきナショナルギャラリーでサンドイッチ食べたじゃん。私お腹空いてない...」でこの後大喧嘩に発展。昨日の伏線が原因でしょう。

結局ホテルに戻ってきたけど、することもなく、主人も私もダンマリモードだったので、1人で出掛けることにしました。いちを、行く先は告げて出てきましたが。2人でいてもダメな時は1人でいた方が気楽でいいのです。というわけで、ここから別行動です。
私はホテルから歩いて行けそうだった「セント・ポール大聖堂」に行くことにしました。セント・ポール大聖堂までの道はオフィス街だったみたいで、土曜日のこの日は人が少なくて、歩きやすかったです。灼熱の太陽に晒されながら歩くこと30分。お目当てのセント・ポール大聖堂に到着しました。中に入ろうか迷ったけど、12.5￡もするのでやめました。しばらく、日陰で涼んでから、来た道とは違う道で帰ります。
でも方向音痴なので、途中でどこを歩いているのか分からず、そわそわしながら歩いたらようやく昨日の朝散歩した川沿いに出てきたので、無事にホテルまで戻ることができました。途中で主人の分のサンドイッチとコーラも買って、ホテルに戻ったら、主人はいませんでした。

主人も1人でホテルにいるのが嫌だったようで、セント・ポール大聖堂を通り過ぎて、Cityまで行ってきたそうな。

夜になって、ようやく仲直り？
とりあえず、夕食を食べにテムズ川沿いのお洒落スポットに行くことにしました。私が「予約してないから入れないよ」って言っているのに、「大丈夫」という主人。お目当てのお店は案の定、予約でいっぱいで入れませんでした。
仕方がないので、川沿いをぶらぶら歩き、空席のあるお店に入ったのですが...
料理がまずい。ペンネを頼んだのですが、青ねぎと菜っ葉が大量に入っていて、とても青臭い味がするペンネでした。

お店を出たのは夜の9時過ぎで、ようやく日が暮れるところでした。
テムズ川の夜景はとても綺麗。歩いているだけで癒されます。